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行事報告

 

 

 
 

活性化推進小委員会 行事報告


当日の配信動画(ダム工学会チャンネル)⇒クリック

「with Dam Night 2024 ダム探求の旅 最強の治水ダム」
放映の報告


活性化推進小委員会 小委員長 川崎 秀明

1.with Dam☆Nightの目的

 “with Dam☆Night”は、2010年にダム工学会20周年記念事業として開始して以降、
当学会と一般市民を結ぶ活性化の重要な役割を果たしています。
ただし東京での本部開催with Dam Nightは、2021年から「ダム探求の旅(ダムオデッセイ)」と題してテーマ性のあるスタジオ放映方式に変更しています。
 今年の2024年7月12日夕方6時からのweb放映は「最強の治水ダム」のテーマ下に、著名ダム愛好家の二人が5本勝負に繰り広げて投票によって決着をつけるという破天荒な企画で開催しました。結果は「やや難解な洪水調節の仕組みをより判り易く面白く学べた」という点で意義あるものとなりました。
 今回の投票方式はweb開催の良さを活かした効果的な試みと言えそうです。

2.2021~2023年の実施状況

 コロナで2年の休止に追い込まれた後の2021年は、再興を期して全面web放映の新シリーズに切り替え、以降は下記のように開催して参りました(図 1)。

 A.  2021年7月9日、テーマ「ダム再生工事」:前半にダム愛好家の夜話2題、 後半2hrにゼネコン4社の事例紹介と質疑を展開した。
 
 B.  2022年7月22日、テーマ「ゲート」:前半にダム愛好家と専門家による夜話2題、後半2hrでゲートメーカー4社の事例紹介と質疑を展開した。

 C. 2023年7月14日、テーマ「導流・減勢」:前半にダム愛好家らによる夜話3題、後半2hrで基礎編講義とダム別水理設計の問答編とした。

 これらは専門知識をより知りたいというダムファンの興味に応えたもので、ダム工学会らしい取り組みとして高い評価を得ましたが、専門家も事前知識が必要となるほど高度に過ぎる面もありました。例えば昨年は、事前に水理的知識に関する資料を配信し、本番での基礎知識の説明にも工夫しましたが、それでも難解な面は残りました。

 そこで、今年の開催は元々の「ダム好学の夜」の原点に若干戻って、視聴者全体が楽しめる投票方式を採用することとし、「治水ダム」を題材にダム愛好家二人の力を前面に押し出すことにしました。

図 1 with Dam Night新シリーズ以降の
2021年、2022年、2023年の広報チラシおもて面



3.2024年ダム探求の旅の準備

 今回ネタの元は昨年with Dam Night終了後の洪水調節に関するゲート派とゲートレス派の対決が面白いのではという冗談じみた雑談でしたが、検討を進めるうちに、内容のレベルを下げずに面白さを追求することが案外いけそうだということで、2月の活性化小委員会でこのアイデアが披露されました。

 その後、4月に「夜雀さんvs夕陽さん」の線で基本内容と出演者を詰めて行き、5月中旬にはシナリオがほぼ固まり、ダム工学会総会においても予告チラシを配布したりしました。6月上旬からは、図 2のチラシの配布を開始し、ダム工学会ホームページにおいて視聴者の募集を始めました。また、Zoomのウェビナーを月レンタルしました。なお、ウェビナー(Webinar)とは、Webとセミナー(Seminar)の結合造語であり、オンラインのセミナーを意味します。

 7月は9日と11日に簡単にリハーサルを行い、11日には、200名を超える参加登録者に対してWebセミナー用URLに洪水調節基礎知識を添付しました。今回最大の懸案は、投票をいかに行うかでしたが、5本勝負の投票を前半と後半の2回に分けて、後半最後に「最強の治水ダム」を選ぶことにしました。

 さて、図 2の右に本番プログラムを示しますが、18時ちょうどに開演して、角会長のあいさつ、オープニング動画と続き、18:10頃から予備知識を伝えるみつはしさんの夜話を経て、いよいよ「夜雀さんvs夕陽さん」の5本勝負が始まりました。前半2本で投票を終えた後、19:30から後半3本となり、投票を終えた20:30から投票結果整理を兼ねた10分の間に筆者の夜話を行いました。投票の結果は本稿の最後にお知らせします。

 以下に、実際の進行に沿って放映状況の概要を記しますが、ダム工学会ホームページに記録動画をひと月ほど載せますので、詳細はこちらをご覧下さい。

図 2 with Dam Night 2024の事前配布チラシのおもて・うら


4.「2024年ダム探求の旅」のはじまり


 4.1 ダム工学会会長の挨拶(図 3)

 2024年5月からダム工学会会長に就任されている角哲也先生(京都大学防災研究所特定教授)ですが、角会長からは、最近の降雨予想等の技術動向について話していただくとともに、with Dam Nightの重要性を強調して頂きました。

・・・頑張らなければならないというダムは最高レベルの情報を使って最高レベルの操作をする、いわゆる旗艦ダム・・・・・。 どのダムが最強の治水ダムとなるのか熱いバトルを期待しています。・・・
図 3 角会長による挨拶

 4.2 オープニング動画(図 4、図 5)

 今年は前々回と同じく活性化小委員会の尾山委員にオープニング動画を制作して頂きました。
 連続して現れる迫力ある堤体写真と放流が次々と映し出されました。ただし、音声が出ていなかったようであり、スタッフを代表してお詫び申し上げます。なお、尾山さんの動画は毎回すばらしいので、これらを見る機会をダム工学会の新趣向である「ダム好きオンライン会議室」等で設けたいと思います。

図 4 オープニング映像の動画画面
図 5 開演直後の出演者紹介時の画面:
審査員は画面の奥右手から、夜話1講師のみつはしさん、レフェリーの萩原さん、司会の磯部さん、一人おいて筆者、web参加で動画作成の尾山さんの5人です。


 4.3 夜話1(みつはし講師、図 6)

 司会の磯部祥行さんから最初の夜話として、ダムマイスターとして各所で活躍されているみつはしさんが紹介され、「洪水調節を実例でおさらい」を講演頂きました。内容は、洪水調節の基本的な考え方を説明するもので、新潟県の三面ダム等の具体的な洪水調節事例をもって説明頂きました。

図 6 夜話1「洪水調節を実例でおさらい」の画面



 4.4 五本勝負の方法の説明

 いよいよ五本勝負が始まるにあたり、アナウンスの鴨川さんから両雄の紹介が以下のように為され、その後にルールが説明されました。

◎夜雀さんは、20年来の洪水調節マニアの草分けであり、『文献調査とフィールドワークが好き。背の高い重力式コンクリートダムが特に好き。ハイドログラフで泣いてくれるダムファン同志が増えてほしいので長く続けているだけの弱小HPでちまちまダムの見学記録を綴っている』という勉強熱心にしてとてもチャーミングな女性です。

◎星野夕陽さんは、ダムマイスター登録文によると『ダムによる防災を研究、講演も多数。豪雨の際はSNSでダムの防災操作をリアルタイムで実況・解説。日本ダムアワードの選考委員、プレゼンターやダムツアーのアドバイザーも行う。ダムと防災について世間一般に周知する活動を行う。』という近年メキメキ頭角を現している洪水調節マニアです。


5 ダム愛好家・治水ダム対決、前半戦
 
 司会の磯部さんからの若干の説明の後に、レフェリーの萩原雅紀さんから両雄の対決に至った経緯が面白おかしく語られ、気合が入ったところで「夜雀vs夕陽」が夕陽さんの先攻から開始されました。

 (1) ゲート付きダム対決

 A. 八ッ場ダム(夕陽さん、図 7)
 夕陽さんから、八ッ場ダムの地理的重要性、ゲートの規模と数の凄さが説明された後に、2019年台風19号時の歴史に残る洪水調節状況が語られました。

図 7 八ッ場ダムの説明画面


 B. 早明浦ダム(夜雀さん、図 8、図 9)
 夜雀さんから、早明浦ダムの完成直後1975,1976年の洪水調節以降の歴史が説明された後に、2005年9月台風14号における貯水量0→100%の奇跡とも思える圧倒的な活躍が語られました。

図 8 早明浦ダムの説明画面1
図 9 早明浦ダムの説明画面2


 C.審査員によるコメント
 八ッ場ダムの19号台風直後の満水を見に多くのダムファンが行った中に、夕陽さんと萩原さんも居て、非常に感動的であったという話がありました。
 早明浦ダムについては、夜雀さんの説明の迫力に審査員も躊躇したのか、意見はありませんでした。

 (2) ゲートレスダム対決

 A.破間川ダム(夕陽さん、図 10)
 夕陽さんから、破間川ダムの2011年豪雨災害における活躍ぶりが語られた。特に強調されたのが、天端中央の2門のゲート無しの自由越流部の越流水深の大きさと洪水調節範囲の広さでした。

図 10 破間川ダムの説明画面
出典:平成23年7月新潟・福島豪雨による被害状況について


 B. 灰塚ダム(夜雀さん、図 11)
 夜雀さんから、灰塚ダムの洪水調節の歴史と堤体と貯水池の美しさが語られ、加えて中段に設置された引張りラジアルゲートの効用が強調されました。

図 11 灰塚ダムの説明画面


 C.審査員によるコメント
 破間川ダムは、越流水深の大きさへの賛同とこれが大きいと減勢困難となるとの意見がありました。
 灰塚ダムは、ゲートレスの勝負において引張りラジアルゲートを語ったことは反則ではという意見がありましたが、引張りラジアルゲートはバルブに分類されていることが確認されセーフになりました。

 (3) 投票(図 12)

 2本勝負後に画面に投票用紙が移され、1本ずつボタンをクリックすることの説明が為されて、5分で投票が終わり、約8分間の休憩となりました。  

図 12 投票時の会場の状況


6 ダム愛好家・治水ダム対決、後半戦
 
 司会の磯部さんから後半戦開始が宣せられて、両雄対決が再開されました。

 (1)気になっている面白いダム対決

 A.温井ダム(夜雀さん、図 13)
 夜雀さんから、巨大アーチダムの温井ダムは多くのゲートを持っており、最も特徴的であるのは下に降ろすドロップゲートによるオーバーフローであり、開扉時に引上げるアンダーフローよりも水理特性上優れているのではという説明がありました。

図 13 温井ダムの説明画面


 B.浦上ダム(夕陽さん、図 14)
 夕陽さんから、驚異の浦上ダムの2重のあご付き洪水吐きについて説明があり、地形的に制限の多い長崎の特性だと語られました。

図 14 浦上ダムの説明画面
出典:長崎県 河川課

   
 C.審査員によるコメント
 温井ダムのようなオーバーフローゲートの採用は珍しいですが、その理由はいろいろありそうです。
 浦上ダムの2重のあご付きは確かに面白いが水理設計がかなり面倒そうとの意見でした。

 (2)ハイドログラフ対決

 A.池原ダム(夜雀さん、図 15)
 夜雀さんから、発電ダムであるのに、洪水調節ダム以上の空き容量を有しており、洪水調節の実績も抜群であることが語られました。

図 15 池原ダムの説明画面
図 16 下久保ダムの説明画面
出典:2020年下久保ダム定期報告書


 B.下久保ダム(夕陽さん、図 16)
 夕陽さんから、直角に曲がった堤体は異様であるが、放流能力を目一杯活かした鍋底に近い独創的な洪水調節を行っていると語られました。

 C.審査員によるコメント
 時間も押してきたためか、特にコメントはありませんでしたが、ハイドログラフ上の説明が続き、洪水調節操作と洪水との戦いがよく判りました。

 (3)最強いち推し治水ダム対決

 A.草木ダム(夕陽さん、図 17)
 夕陽さんから、草木ダムの2019年台風19号時の予備放流による事前の容量確保とピークカット洪水調節がすさまじく、当時の菅首相に賞賛されたことが語られました。(注釈:その後、菅首相指示で全国的に事前放流のための治水協定が結ばれました。)

図 17 草木ダムの説明画面
出典:2019年草木ダム定期報告書
菅前首相と草木ダム


 B.真名川ダム(夜雀さん、図 18)
  夜雀さんから、洪水調節容量を流域面積で除した相当雨量の概念が示され、真名川ダムが国内最大級の相当雨量398mmを擁しており実績も考慮すると最強の治水ダムであることが語られました。(注釈:治水ダムは貯水容量を多く持つことが洪水調節の底力に直結しており、その指標である相当雨量は重要。相当雨量は故竹林征三博士が強調していた指標で、真名川ダム設計は竹林博士中心に為されました。)

図 18 真名川ダムの説明画面
イージスとはギリシャ神話での絶対的な力を持つ盾のこと


 C.審査員によるコメント
 時間の関係でコメントはありませんでしたが、両雄の発表は、夕陽さんが事前放流による洪水調節容量の先取りという最近の傾向を強調し、夜雀さんが相当雨量の指標から洪水調節容量をより多く持つことこそが王道という治水本来の考え方を強調したことで、両雄の治水ダム論がまさに激突しました。

 (4) 投票

 3本勝負の後に画面に投票画面が移され、勝負1本ごとに視聴者によるクリックが為されて、その後、10ダムからの最強の治水ダムの選定投票が行われました(計5分ほど)。  

 
7 夜話2と結果発表(図 19、図 20)
 

 投票結果の集計時間を利用して、世界の治水ダムの種類と歴史が筆者から約10分語られました。
 その直後、いよいよ投票結果が発表されました。結果は以下のとおり、4対1で夜雀さんの勝ちとなりましたが、実際はかなり拮抗した勝負でした。

① ゲート付きダム対決: 早明浦ダム(夜雀さん)の勝ち
② ゲートレスダム対決: 灰塚ダム(夜雀さん)の勝ち・・・僅差
③ 気になっている面白いダム対決: 浦上ダム(夕陽さん)の勝ち
④ ハイドログラフ対決: 池原ダム(夜雀さん)の勝ち・・・ごく僅差
⑤ 最強いち推し治水ダム対決: 真名川ダム(夜雀さん)の勝ち
⑥ 最強の治水ダム: 早明浦ダム

 最強の治水ダムについては、真名川ダム、浦上ダムと僅差でした。夜雀さんが「早明浦ダムの奇跡の洪水調節時は貯水池がほぼ空であったので、貯水容量に利水容量を加えると、相当雨量は真名川ダムの1.5倍となる」と話されたので、早明浦ダムの方が凄いとなったのかもしれません。浦上ダムはその宿命的な洪水吐きの驚異の形状が視聴者に感銘を与えたものと思われます。
 最後は、昨年忘れていた恒例のダムラブで終えましたが、時は20時45分でした。今回も本番途中でいろいろ支障が起こりましたが、関係各位、本当にご苦労様でした。

図 19 夜話2「世界の治水ダムの種類と歴史」の画面:
当分類は本邦初ですが、時間が無いので「ダム好きオンライン会議室」等で別途述べます(筆者)。
図 20 with Dam Night恒例の最後のダム💛ラブ

8 あとがき(図 19、図 20) 

 with Dam Nightの主旨は、「一般の方とダム専門家の双方において楽しく学び、互いに交流する」ことで、専門性のある内容を保ちつつも面白く楽しく勉強になることを目指しています。
 この点、ダム愛好家を主体にした今回開催は、従来の目的をほぼ達しており、判りやすさが向上した点からすると、成功と言えそうです。内容については、chatやメールで面白かったという意見がより多く寄せられ、ハイドログラフでこんなにも真実を語ることができるとは感銘したとの意見もいくつかありました。また、今回の両雄に負けずに、次回は発表へのプロの参加を頑張って検討して欲しいという意見もいくつかありました。
 と言っても、ダム愛好家が今回の対決のために膨大な資料を収集して、準備したことには頭が下がるばかりです。ダム工学会のプロの皆さんもこれに刺激されて、こだわりをもって励んで頂きたいと思いますが、好きこそものの上手なれの諺の通り、学んで楽しいということが前提です。

 参加登録数については、2021年250件、2022年360件、2023年190件と比べると、今回の204件(最大視聴数265件)は少し回復したと言えます。最大視聴数265件は実放映中のweb上の瞬間最大視聴者数で、視聴用に配信したURLを無料配布してよいことにしておりますので登録数よりも多くなっています。また今回は、一つのURLで集団視聴したいとの話が数件あったことがあり、さらに視聴者数は多かったと思われ、多分に300名以上の方に視聴頂けたかと思います。全体に今回の評判が良かったので、来年以降の視聴者数は増えると期待しています。
 また、開催日についてですが、今年の7月12日は技術士1次試験(日曜日)の二日前であることが後で判明しました。この数年は7月で開催していましたが、試験を受ける将来のダム界を支える若手の視聴も考慮して、来年度からは前後にずらすとともに金曜日よりも休み明けの月曜日や定時退社の水曜日の方が良いかもと考えております。ただし、ダム工学会誌9月号の原稿締切りが7月20日頃であるので、これへの対応も必要です。

 ところで、今回のテーマは、「最強の治水ダム」でしたが、この言葉はテレビ番組の「最強のお城」シリーズから来ています。洪水調節は闘うという意味でお城と共通するところがあり、最強とはお城と同様に洪水への戦闘能力と理解していただければ幸いです。一方、水の恵みを利用する利水ダムに対しては、「最良の〇〇ダム」とかになると思われますが、しっくりこない感じもします。
 なお、ダムに優劣をつけることはできないという意見もありますが、今回の投票は「各ダムの魅力を発表者がいかにうまく表現できるか」において発表内容に優劣をつけるものであり、決してダムの良し悪しを判定しているものでないことにご理解をお願いします。もちろん、今回登場の10ダム以外にも最強の治水ダム候補は数多くあります。

 以上ですが、ダム工学会活性化小委員会としては、他の地区の活動が終わった時点で、再度議論して、来年度の活性化活動の改善に持って行きたいと考えています。また、次回with Dam Night 2025においては、今回の投票方式を活かしてさらに良いものにしたいと思っています。そのために、読者各位から少しでも多くの意見を頂ければ幸いです。

 最後に、実行スタッフ、ダム愛好家、出演者、ダム工学会の関係各位の支援に感謝申し上げます。また、後援各位(日本ダム協会、建設コンサルタンツ協会、ダム工事総括管理技術者会等)、及び会場・人員提供のダム技術センターに感謝申し上げます。
 さらに、Web参加の視聴者の皆様のご理解ご支援に対して心からの謝意を表します。

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